ID : Pass : 新規登録
The Association of Small Business Entrepreneurs in Hokkaido
〜私たちは地域の発展と人間尊重の経営を目指す経営者集団です〜

      

「郵便局はライバル」
 

大島歯科医院  大島 尚久 (釧路支部)

郵便局の隠れファンである。決して友人の某郵便局長にゴマをすっている訳ではない。この事を強く意識しだしたのはつい最近の事で、その理由をつらつら考えてみるとどうも少年期の体験から来ているような気がする。学生の時、国宝シリーズという切手が、郵政省と大蔵省のお役人さんの思惑通り大ヒットし、切手ブームとなり世の純情な少年少女(特に少年)は充分とは言えない小銭を握り締め郵便局に朝早くから並んで切手を買うことになった。何も考えず洟を垂らしながら暗くなるまで三角ベースに興じていた私も、近所のお兄ちゃんの見せてくれた切手シートに魅せられ、ご多分に漏れず郵便局に並ぶことになった。変なところで心配症の私は切手が売切れてしまうのではないか、遅い順番になると学校に遅れるのではないか等と考え1時間ぐらい前には並んでいたように記憶している。待っている間、今日はどんな図柄なのだろうか、1人何枚まで売ってくれるのだろうか等と考えながらひたすら開局を待つ。やっと定時になり係りのおじさんがドアの鍵を開けに来て郵便局の中に入れた時の嬉しさは何ともいえないものがあった。

このような原体験が多分に影響しているのか、今私は郵便局が大好きである。昨年同友会に入れていただき、経営理念が大事であると言われ、今考え中である。ただキーワードは安心感だと思っている。「これから何をするのだろう、痛くないだろうか、治療費はいくらかかるのだろうか」不安だらけの患者さんの顔は引きつり、思っている事の半分もいえない雰囲気を解消するには安心感を持ってもらうことが何より大切だと思う。それが出来れば痛みも少なくて済み、口もしっかり開いてくれる。

それに引き換え私の大好きな郵便局はどうだろう、どんな郵便局に行っても引きつるどころか、切手を見て微笑み、通帳を見てにんまりその上年賀はがきにはくじまで付いて楽しませる、本当に郵便局はずるいと思うが、ひがんでばかりもいられない。早めに郵便局の良いところを研究してまねをしなくてはいけない。郵政民営化となれば何処の郵便局でも大丈夫という安心感は得られないのだから。

投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。