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The Association of Small Business Entrepreneurs in Hokkaido
〜私たちは地域の発展と人間尊重の経営を目指す経営者集団です〜


 【随 筆】 『趣味の持つ意味』

寺井建設(株) 代表取締役 寺井 範男氏(南しれとこ支部会員)


【左端が寺井氏】

 

 

 

 昨今の建設業界を取り巻く環境は目まぐるしいほどの変化に直面し業界人は右往左往!と言うのが現実であろう。私もこの業界に足を踏み入れ早23年を過ぎようとしている。


 11月25日に北海道建設業協会の伊藤義郎会長が11月30日で会長職を辞任する事を明らかにした。20期40年に亘り会長職を務めてきた伊藤会長は辞任表明で「これまでにも業界の浮き沈みはあったが、これだけの落ち込みは経験がない。本当に厳しい。そのことが今一番印象に残っている」とし、40年近くの職務の中で今の危機的業況が最も印象的と述べている。正に業界の現況は危機的なのである。

 

 私は入社以来10年は現場専門で、ひたすらに現場をこなす事だけに精力を傾け業界の業況など把握する暇など無かった様に思う。そして先代の体調不良により30代半ばにして経営を任される事となる。営業も経営も全く分からない、現場が好きで現場しか分からない現場バカが、いきなり社長になってしまったのである。社員も大変だった事と思うが当の本人は社長職の責任の重さ、孤独と日々戦う事となる。何せ小切手・手形の振り出し方から印鑑の押し方、借入れの仕方も全く分からないのである。朝から経理担当者と大騒ぎの日々が暫く続いた。ようやく職務にも慣れ周りが冷静に見れる頃には公共投資の削減が実施されている状況にあった。よって私は経営者として業界の良かった時代と言うのは経験していないのである。しかし、それを強みに出来る筈も無く、将来の有るべく姿に向い頭を悩ませる日々は続いている。


 このままの精神状態は絶対良くない!子供達二人も修学の為家を出て今は妻と二人暮らし。その妻も月の半分は子供達の面倒をみる為家を留守にする。気持ちをリフレッシュできる何かを始めようと決心し、学生時代熱中したバイクにまた乗ることにした。それも大型免許も取得し、昔憧れて眺めるだけだった大型バイクでのツーリングは格別でありバイク仲間との語らいも楽しいの一言に尽きる。道楽と言う人も居るが私にとっては非常に良いエネルギーを貰える大切な趣味となっている。


 業界の変革に対応するべく、頭を柔らかく順応性を持つには私にとってはバイクである!

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