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The Association of Small Business Entrepreneurs in Hokkaido
〜私たちは地域の発展と人間尊重の経営を目指す経営者集団です〜


 【随 筆】 『コラボレーションとは何ぞや?』
      

 

 

(株)ワーキングハウス エクハシの宿 代表取締役 板屋 大介 (根室支部会員)

 

 


 調べてみると「異なる分野の人や団体が協力して制作すること。」また、制作したものをもいう。共同制作。共同事業。共同研究。協業。合作。コラボレート。コラボ。「部門を越えてコラボレートすることで新しい発想の商品を生み出す」ということらしい。コラボレーションなんて言葉を使うと、芸能人や文化人がデザインをし、有名企業が一つの作品に作り上げるような、なにか華やかな印象を受けるのですが、ふと我に返り弊社の場合は?と考えてみると、そんな華やかな世界とは懸け離れた「味作り」という現場の物語につながります。
 昨今、食の安全という問題が取りざたされているなか、安全で安心な食材を求める機運が高まり、地域の味というものが見直されています。弊社では、安全で安心な北海道産食材や、地域の特産である旬の魚介類にこだわり、味に工夫を重ねてお客様の満足を一番に考えてまいりました。
 そうした取り組みの一環の中に「地域の土産物作り」という部門があります。こちらも、本業の宿屋で普段から使っている安全で安心な北海道産食材にこだわっています。地域を凝縮したような味作りをしようと、水産加工とは畑違いの宿屋のおやじが水産加工の神様のような方に手ほどきを受け、食品研究所の専門家の教えを請いながら、お互いに知恵を出しあい試作を続けてきました。その結果、大阪で毎年行われる全国水産加工たべもの展に於いて、弊社として初出品の二作が共に大阪府知事賞を受賞する快挙を達成できました。これもコラボレーション(共同制作)の成果ではないかと感じています。
 お互い異なる分野の垣根を飛び越え、知恵を出し合い切磋琢磨するところに、スタッフも刺激を受け、共に育つ環境や場面、場合によっては自ずと考えなければならない局面も自然と出来てきます。コラボレーションとは、互いを認め、互いを重んじ、新しい発想を生み出し、スタッフ共々、共に育ててくれる言葉なのかも知れませんね。


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