ID : Pass : 新規登録
The Association of Small Business Entrepreneurs in Hokkaido
〜私たちは地域の発展と人間尊重の経営を目指す経営者集団です〜


 【随 筆】 『骨髄バンクって知っていますか?』
      

 


【写真一番手前が続木氏】

 

(株)春光堂薬局 専務取締役 続木 敏博氏 (釧路支部会員)

 

 


 「骨髄バンクって知っていますか?」。この問いに、ほとんどの人が「聞いたことはあるが、どうするのかは知らない」又は「背骨に針を刺して・・・、あの危険なやつでしょ・・・」という答えが返ってきます。
 答えは「ブーー」。
 約15年前に釧路で「骨髄バンク運動」をスタートさせ、現在、釧路骨髄バンク推進協会に運営委員長をやっている私が言うのですから間違いありません。
 過去においても、勿論これからも、背骨に針を刺して骨髄液を抽出したことは一度もありません。こう思っている方の多くは、「骨髄」と「脊髄」を混同されているのだと思います。そこで、この際、正しい知識を・・・。 「骨髄移植」というのは、白血病などのように自分で正常な血液を作ることが困難になった患者さんに対する治療法の1つです。この原因は、自分の血液の基となる骨髄幹細胞の異常によるものです。よって、大量の抗ガン剤や放射線で一旦、自身の幹細胞を死滅させ、
その後に、同じ型(白血球の型、HLAという)の骨髄液を点滴で静脈から入れることによって、この中に含まれる骨髄幹細胞が自分の骨の中に定着して、正常な血液を作り始めるというものです。
 しかし、このHLAの型が合っていなければ、体が拒否反応を起こします。この適合の確率が、数百人から数万人に1人という気の遠くなるような低さで、患者個人で適合者を捜すことは不可能です(兄弟同士であれば1/4の確率、親子ではほとんど合わない)。
 そこでできたのが「日本骨髄バンク」。この登録は2ccの採血のみ。これで自分のHLAの型が登録されます。検索の結果、どこかの患者さんと適合することがわかると、再検査の上、同意をいただいて(この時点で断ることもできます)骨髄液の抽出。どこから取るかというと、1番大きくて安全な骨盤から。でも、全身麻酔が必要です。登録できる年齢は、18歳から54歳まで。昨年、この骨髄バンクの登録者が、ようやく30万人に達し、また、骨髄バンクを通じての移植例が1万例を超えました。
 医学が進歩しても、人の力や善意に頼らなければならないこともたくさんあります。医者でもない私たちが人に命を分けてあげられる唯一のボランティアが、この「骨髄バンク」です。年齢や諸事情で、みんなが登録できるものではありませんが、間違った知識を正し、応援することはできると思います。
 これからも地道に頑張ってゆきますので、どうぞ、ご協力を・・・。


投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。