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The Association of Small Business Entrepreneurs in Hokkaido
〜私たちは地域の発展と人間尊重の経営を目指す経営者集団です〜


 【随 筆】 『子どもの手本となる大人になろう』
      

 

 

中標津こどもクリニック 院長 栗山 智之(南しれとこ支部会員)

 

 


 最近「児童館」にはまっています。児童館には子どもが沢山いて、しかし学校のように管理されていないという環境で、「学校でもない、家庭でもない」子ども達の地域社会です。その中ではケンカもあれば、ケガもあります。かつては「ガキ大将集団」や「おままごとグループ」などの異年齢の集団があり、そんな中で社会性を学んでいったものですが、今どきの町っ子には無縁な世界です。


 同友会に集まっている大人達も、私の目から見ればそんな集団の延長線上にいるように見えますが、子ども達は多くの仲間の中で知識を得て、規律を学び、達成感を味わい、楽しい一時を過ごし、信頼や友情が生まれます。そんな中でコミュニケーション能力を初めとしたソーシャルスキルを知らず知らずのうちに身につけて社会の一員に育って行くのです。子ども達に残された地域社会の最後の砦に思える児童館の活動に広く一般の理解を求め、また集う子ども達の数が増えてより豊かな経験ができるようにと微力ながら尽力をさせていただいておりますが、「子ども達に対して何ができるか」ばかり考えていては本質を見失います。ふり返って私達大人が彼等のよき手本でありうるかということが大きな命題であるからです。


 今の子ども達は「あの大人はカッコイイ」「あんな大人になりたい」という善き大人のイメージを持てずにいるケースが少なくありません。それはとりもなおさずいつかは参加するはずの「社会」に対する意識の低さを示しており、さらにそれは私達大人の意識の低さの反映にほかなりません。「子どもは親の望むようには育たない。親のするように育つ。」とよく言われますが、希薄になりつつある地域の連帯には私達大人がまず楽しく参加しなければなりません、他人との親密なコミュニケーションは私達大人がまず交わさなければなりません、奉仕や慈悲の気持ちを表す行動は私達大人がまず行わなければなりません。


 児童館で多くの子ども達を目の当たりにして、私達こそがしっかりしなければと決意を新たにする今日この頃です。


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