【随　筆】 『尾岱沼から未来の自分達のために』

　　　

　　　　　　　　　　　　大森漁業部　常務　大森　博善　(別海地区会会員)

　「そこらへんにいる漁師の大森です。」が僕の挨拶です。まあ、尾岱沼では普通のことで、当たり前！住民のほとんどが漁業と係わり、漁師が身近で、珍しくない。
　

　そんな小さな漁村で、インターネット高速回線の誘致に取り組んで来たのが、「尾岱沼ブロードバンド推進協議会」の面々でADSLの誘致を行い、今は地元を思う熱い人達の数名になりましたが、光り回線の誘致に向けて動き出しています。
　

　白鳥祭りやジャンボホタテ祭り、札幌ファクトリーで行われた別海マルシェ等に参加協力し、イベントの情報や地元の魅力をインターネットで動画や写真付きブログとしてアップして北海道の道東、東の端に、こんなに奇麗な自然と日本を代表するような海産物の宝庫があることを知ってもらえるよう取り組んでいます。

　漁師の仕事がどのようなものなのか、海産物がどのように水揚げされているのか、地元ではどのように消費されているのか等、色々な地元の情報を一人でも多くの方に広めていきたいです。
　

　この活動で直接的に光りを誘致できる訳ではありませんが、活動を続けて行く事に意義があり、これからも活発に活動を続けて行きたいと思います。
　

　また、この活動を続けていたおかげで沢山の方々に出会い、ある方の勧めで同友会に参加する事になり、最初は各会社の役員さんの集まりと聞き正直分不相応だなと思いましたが、こんな普通の漁師にも例会の講義は聞きやすく、理解しやすい。学生時代に全然しなかった勉強をあらためて学びたいと思う程でした。その後の懇親会も色々な方々の話が面白く、経済の話や地元に対する思いやその他諸々の僕の知らない事が新鮮で楽しく、同友会の方々の見識の広さや知識の豊富さを知る事ができました。
　

　同友会での人との出会いや繋がりを大切にしながら、僕が惚れ込んでしまった別海町尾岱沼の為に何ができるのかを考え、自分のできる事を自分のスタンスでできる限り実現していきたい。
　生意気ですが未来の自分達のために！！