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「知床半島、カヤックの旅」 |
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釧路鶴ケ岱郵便局 森川浩一(釧路支部)
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「知床の岬にはまなすの咲く頃〜♪」
知床岬は誰もが行けそうで簡単には行けません。徒歩だと断崖を高巻きへつり、羆と第三種接近遭遇を覚悟で向かうか、船をチャーターし海上から眺めるしか方法はありません。
今年の夏、シーカヤックという9000年の歴史ある人力の船で半島を一周しました。岬は特別保護区で上陸や立ち入りは緊急避難時に以外は認められていません。また世界遺産登録目前ということでローカルルール作りがはじまり、シーカヤックも同じく上陸は許されていません。
8月3日、町の事業の「知床探検隊」を追って相泊から出発しました。岬で最後の夜を過ごす探検隊と合流する計画です。天候は曇りで海は穏やか、追い風に追い潮の順調な航海です。海が変わるペギンノ鼻も穏やかで2時間程で到着しました。その後赤岩を経て3時間40分後、知床岬到着です。そこで待っていた探検隊の「チャレンジ隊」と合流したのですが、子ども達は予定より一日早く終了、我々5人だけでの野宿となりました。
洞穴へマットをひき、シュラフカバーを使っての本当の野宿でした。その日は釣上げた魚の中に「青ぞい」があり、半身をカラスにとられたものの、のこりを美味い刺身にして、鱒やウニでパーティー。
次の朝、仕事がある人達は羅臼へ引き返し、2名でウトロを目指しました。途中数々の奇岩を見ながら海賊湾であそび、カシュニの滝など見てエエイシレドの手前の岩場でテント泊です。たき火で灯りと暖をとり再び酒を飲みました。羆は普通にいますがあまり気になりません。羆と付き合う一定のルールがあってそれを守ればお互い安心です。
翌日は前日のハードなパドリングが功を奏し、余力を残してウトロまで3時間の鼻歌コースです。断崖絶壁を楽しみながらウトロの手前に上陸、2泊3日のパドリング旅行は無事終了です。また寿命が少し延びたことを、シリエトクのカムイに感謝し上陸しました。
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