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The Association of Small Business Entrepreneurs in Hokkaido
〜私たちは地域の発展と人間尊重の経営を目指す経営者集団です〜

      

「バードウォッチャーのささやかな主張」
 

(株)竹老園東屋総本店  伊藤純司 (釧路)

数年ぶりの夏らしい夏がいつのまにか過ぎ去り、秋の気配が感じられるようになりました。我が家のそばにある春採湖には冬の使者、カモたちの姿が見られるようになりました。氷が張るまでの間、湖面はにぎやかになります。

私の趣味のひとつに「バードウォッチング」を入れるようになって久しくなります。
バードウォッチングを始めたのは「日本野鳥の会」に入会した1982年からで、この時苫小牧市にある「日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ」でボランティア活動をするためでした。
今でいうところの「環境ボランティア」です。まだ鳥のことなど全く知らない状態でボランティアを始めましたが、当時のウトナイ湖サンクチュアリでは毎晩のように勉強会を開いて、ボランティアに鳥の名前や識別のポイントはもちろんのこと、生態系やインタープリテーション(自然解説)の方法まで、レンジャーが中心となって教えていました。鳥に関しては初心者で、多少自然保護や環境問題に興味があった程度の私にかなり奥の深い知識を与えてくれたのです。

この時、道東はバードウォッチャーにとって憧れの(魅力のある)地であることも知りました。というのは、道東では他地域では簡単には見る事のできない種を比較的容易に見ることができるのです。代表的なのはシマフクロウ・タンチョウ・オオワシの3種です。これらは世界的にも極東地域(ロシアも含む)にしか生息していないため、この3種を見るのを目的に。外国から道東にやってくるバードウォッチャーもいるようです。この3種は覚えておくと良いと思います。もちろん、この3種は希少種として保護されています。
保護活動の内容は、生息域すなわち餌となる生物と採餌場、ねぐら、繁殖場所などをバランスよく整えることに力を入れています。生態などまだ解っていないことは調査もしています。もちろん、ほかの種でも同様な活動が行われています。
皆さんのまわりにもこのような活動をしている方、また活動を支援している方がおられると思います。私は鳥が好きなのではなく、鳥が棲む豊かな環境で鳥の生態を見るのが好きです。好きなことを続けるために、できることからやろうと考えています。

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