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The Association of Small Business Entrepreneurs in Hokkaido
〜私たちは地域の発展と人間尊重の経営を目指す経営者集団です〜

「20周年に寄せて」


(株)鈴のき 社長 荒木 伸子 (根室支部 会員)


 

常盤町に小さなフラワーショップをオープンして20年。私は、山口百恵が全盛期だった頃に青春時代を過ごした年代です。当時は「女性は年頃になったら仕事は辞めて結婚し、子育てをするのが当たり前」というのが一般的な考え方でしたので、25歳を過ぎてから商売をしたいと思っても「結婚したらあっさり仕事を辞めるのでしょう?辞めなかったとしても、子どもができたら自由に身動きできないでしょう。ムリムリ!」と花の卸問屋も市場も業者もまともに話しを聞いてくれない有様でした。それでも諦めずに真剣に話しをして行くうちに手を差し延べてくれる方がいて、何とか開店まで漕ぎつけることができました。
  その頃は、アレンジメントという言葉が一般に知れ渡っていない時でした。しかし、根室のお客様はなぜか私たちが提案する花を気に入って下さり、少しずつ売り上げを伸ばすことができました。今想い返してみても、毎日店のシャッターを開けることが出来たのは、お客様と、何の保証もない私を信じてくださった方々のお陰だと思っています。天が授けてくださる人と人との縁を維持する方法は「信頼すること、されること」です。今回、こうしてチュプカの原稿を書くことになったのも、同友会を紹介してくれた方がいて、サボリがちな私を懲りずに誘い続けてくれた方がいてくださったからなのです。
  3年前、東京で活躍中の雑貨アーティストで絵本作家ヴァニラチェアーの、まえをけいこさんと出会い、当店で商品を取り扱う事が出きるようになりました。また、まえをさんのご好意で6月17日から30日に開催する「花るのん20周年記念」の会場で、原画展を開いてくださることになり、本当に夢のような機会を得ることができました。(6月17、18日にはまえをさんご本人が来根されます。)
   20年もの長い間、花るのんを生かしてくださったお客様に感謝をこめて心癒される暖かい原画を大勢の方にみていただきたいと思っています。この20年を節目に、さらにお客様に必要とされる店へと精進し同友会の方々と共に沢山の事を学んで行きたいと思います。

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