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The Association of Small Business Entrepreneurs in Hokkaido
〜私たちは地域の発展と人間尊重の経営を目指す経営者集団です〜

新年を迎えるにあたって
 


(有)春の湯   社長 成澤 祥明 (釧路支部会員)

  
 新年を迎え心からお祝い申し上げます。年々、お正月気分もそこそこに仕事に従事する人が多くなり、昔のように家族揃って心安らぐひと時を過ごす事は少なくなりました。
大型スーパーは元旦営業が当たり前になり、テナントの中には従業員に休んでもらう代わりに経営者が店に出ることもあると聞いています。
 
 私が同友会に入会して15年が経ちました。人生に例えると、ようやく中学校の義務教育を修了した程度です。偉そうに「同友会とは」などと知ったかぶりを随分してしまったと反省しています。しかし、同友会に入会するチャンスがなかったら今の自分はなかったと思っています。同友会では会社の経営から後継者問題まで、経営者と社員が共に育ちあう人間としての学びを、じっくり時間をかけて行います。地に足を踏ん張り、人生を考える先輩たちに巡り合うことが出来て本当に良かったと思っています。

 同友会で学べば学ぶほど、中小企業が社会に果たすべき役割りの大きさがよくわかるようになりました。今、全国の中小企業の締める割合は99.7%になりました。これは、日本人の殆どが中小零細企業で働いていることになります。私は経営者ですが、消費者でもあります。「新しい大型スーパーには買い物に行ったことがない」。と私が言うと皆に笑われます。しかし、私たちはこの地域でしか商いができない小さな商店を育てて行かなければならない責任があります。だから、地域で頑張っている店で買い物をしなければならないと思います。

 先日、釧路新聞に「地元のスーパーを買い支えなければならない」。という記事が載っていました。地域の発展には地元の商店を大切にする事。それが地元にお金を回す事に繋がると考えます。ですから、政府には大企業優先の政策を、一日も早く中小企業中心の政策に改めてほしいと思っています。

 また、政府が教育に介入することは、歴史的にみても、大企業優先の考えを押し付け戦争反対と素直な気持ちで言えない状況をつくりだすことになると考えます。日本車がアメリカでシェア−を伸ばすために、日本は高額な医療器具をアメリカから買い続けていることはよく知られています。これから社会状況や経営環境は益々悪くなると思いますが、理念を忘れず同友会活動と会社経営を同時に進めて行きたいと考えています。

 

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