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The Association of Small Business Entrepreneurs in Hokkaido
〜私たちは地域の発展と人間尊重の経営を目指す経営者集団です〜


 【随 筆】   開業22年を振り返って


青い鳥動物病院 院長 中田 千佳夫 (南しれとこ支部会員) 

   

  中標津で小動物病院を開業して22年になります。当時根室管内には1軒もなかったので、開院前は先輩獣医師に随分と警告されました。商業圏から考慮すると商売が成り立つ人口でしたが、通院範囲内では本州と比較するととてもやっていけるような状況ではありませんでした。しかし、とにかく大好きな環境に住めて、なんとか食べていければいいやという思いと札幌の先輩から「誠意と笑顔そして一生懸命やればなんとかなる」と後押しいただいたことが大きな支えになり、1985年に開業しました。

不安だらけの出発の中、10月に長年優勝と縁のなかった阪神タイガースが、掛布、バース、岡田の3連発コンビで怒涛の快進撃の末に日本一になってくれたことには本当に勇気づけられました。

 大学の先輩で作家の藤本義一さんの著書に商いの真の心得「商売のアイウエオ」があります。 「ア」はアイデア。企画に独創性が必要であること。「イ」はインタレスト。商売に興味があること。「ウ」はウォーク。行動して、情報を収集できること。「エ」はエキサイティング。商売に燃えることができること。「オ」はオーナーズシップ。仕事を成し遂げたという自負心を持てること。このことをしっかりと踏まえながら日々の仕事に向き合っています。犬や猫の診療は1日に両手足くらいの数しかこなせませんから、一つ一つの症例を大切にして自分でやれる範囲内でやってきました。お金をかけて宣伝するよりも一人一人のクライアントさんに、納得し満足してもらうように心がけました。 犬や猫の病気とつきあうことは新たなる知見に出会うことでもあり、これほどハラハラドキドキすることはありません。安土桃山時代から「商いとはお客さまから感動を頂くことである」と言われてきたことを最近、強く感じます。

 体が資本の商売ですが、22年間病気をすることなく、素晴らしい有能なスタッフにもめぐまれました。これからは有言実行の人、小林一三の「人生は楽しまなくてはいけない。人生は行動範囲が広いほうが好奇心が広がって面白い。人はお金をどう使って楽しむか。そして共感して楽しむかが大事である。」という言葉を同友会の理念と一緒に実行していきたいと思います。

  

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