説明:
同友会釧路支部共育委員会は3月22日に共育講演会を開催し、『されど波風体験〜自分の「大きな力」に気づくとき』と題して、愛知私教連委員長の寺内義和氏が講演しました。
寺内氏は少年犯罪が多発している現状を取り上げ、「今の社会は市場競争原理で動いている。その中で生きている子どもたちは自己保持に疲れてきってしまっており、人と人との人間関係があまりにも希薄である。彼らは、エゴ社会となり共同体が崩壊した現代を映し出している」と語りました。
また寺内氏は、愛知県で私立高校生が経済的理由で中退する友人を助けようと始めた一億円募金を紹介。「子どもたちに何らかのきっかけと主体者として学べる環境さえ与えれば、彼らは飛躍的に成長する。多様な大人との接触を通じ、障害物を乗り越える『波風体験』を多く経験することが大事な要素になる。経営者も『波風体験』を元に社員との関係や会社組織の運営をしていくことが重要だ。企業や教育現場では、常に社員や生徒自身が誰かの希望の光になっていると思えるような人間関係や、安らげる居場所をつくり上げていくことが早急の課題である」と強調しました。
|