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The Association of Small Business Entrepreneurs in Hokkaido
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三重ある記
 
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その171
『環濠』 津市一身田(いっしんでん)   

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 高田本山専修寺を中心とした町、一身田。戦国時代から続く寺内町は周囲を環濠に囲まれています。
 戦国時代、排水や外敵に備え、寺院を中心に町の外周に巡らされた環濠が、今もほぼ完全な形で残っているのです。
 環濠は商店街の裏手に続いており、表通りの華やかな顔とは違った長閑さと、人間臭さを垣間見ることができます。
 さて、一身田という名は、政治上功績のあった貴族などに対し、特別にその人の身一代に限り、与えられた田、つまり「一身の田」から付いたといいます。
余談ですが、ここ一身田では寺の門前に開けた町を門前町ではなく、寺内町と呼んでいます。寺を中心に環濠を巡らせ、外部からの侵入を防ぐ自治の町づくりをしたことから、寺の内、寺内町の名が生まれたといわれています。
 地名には歴史が刻まれています。








2016年3月11日

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三重ある記について
 このコーナーでは、三重県の魅力を紹介します。釧路と三重は、北海道の名付け親で三重・松阪生まれの松浦武四郎(1818-1888)を縁に、地域間連携を始めています。
筆者プロフィール

下村 友惠(しもむら・ともえ)

三重県津市生まれ。皇學館大学文学部国文学科卒業。新聞記者を経て、フリーライター、地域コーディネーター、映像プロデューサー。月刊「旅の手帖」ライター。共著として『環境異変ー地球の悲鳴が聞こえる』(2009年、共同通信社)など
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