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The Association of Small Business Entrepreneurs in Hokkaido
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三重ある記
 
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その172
『けのり干し』 鳥羽市安楽島  

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 カサカサと音を立て、風になびいているのは「けのり」。今年もけのりのシーズン到来です。
本当はカヤモノリという名の海藻ですが、毛にそっくりなことから、この地方では「けのり」と呼びます。
 岩場に生えているけのりを刈り取り、水洗いをしてゴミを取り除いたら脱水。手で「毛」をほぐし、こうしてロープに掛けて乾かします。
 手間と根気が求められる作業だけに、けのりを商品として出荷している人は数えるほど。しかも、1年のうちでも、この時季しか収穫できないため、例年多くの?けのりファン?が発売を待ち侘びます。
 さて、気になる食べ方ですが、短く切ってフライパンで焙ったら出来上がり。ご飯やうどんに乗せれば、磯の香りがふんわりと広がる御馳走に変身です。








2016年3月18日

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三重ある記について
 このコーナーでは、三重県の魅力を紹介します。釧路と三重は、北海道の名付け親で三重・松阪生まれの松浦武四郎(1818-1888)を縁に、地域間連携を始めています。
筆者プロフィール

下村 友惠(しもむら・ともえ)

三重県津市生まれ。皇學館大学文学部国文学科卒業。新聞記者を経て、フリーライター、地域コーディネーター、映像プロデューサー。月刊「旅の手帖」ライター。共著として『環境異変ー地球の悲鳴が聞こえる』(2009年、共同通信社)など
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