その173
熊野市紀和町百夜月(ももよづき)。周囲を山と北山川に囲まれたこの土地はまさに陸の孤島。和歌山県側から船で渡るしかありません。
こうして見ると建物は残っていますが、実際に人は暮らしていません。
百夜月という名は、かつてこの土地の寺で修行に励む美しい尼僧に由来します。
対岸に住む若者がこっそり尼僧に会おうと船を出しますが、月が明るすぎて川を渡ることができません。毎晩試みては失敗し、九十九夜経った日に母親から「あの月は尼僧に悪さをしないよう、辺りを照らしている。だから百夜通っても無理だよ」と、諭された…というお話。
今でも簡単には行ける土地ではありませんが、尼僧が住んでいたというお堂跡も残っています。
『百夜月(ももよづき)』 熊野市
こうして見ると建物は残っていますが、実際に人は暮らしていません。
百夜月という名は、かつてこの土地の寺で修行に励む美しい尼僧に由来します。
対岸に住む若者がこっそり尼僧に会おうと船を出しますが、月が明るすぎて川を渡ることができません。毎晩試みては失敗し、九十九夜経った日に母親から「あの月は尼僧に悪さをしないよう、辺りを照らしている。だから百夜通っても無理だよ」と、諭された…というお話。
今でも簡単には行ける土地ではありませんが、尼僧が住んでいたというお堂跡も残っています。
2016年3月25日
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