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The Association of Small Business Entrepreneurs in Hokkaido
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三重ある記
 
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その187
『松阪木綿の藍染』  明和町 

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  藍甕の中に糸の束を漬け、引き上げて絞る。藍染の作業はこの作業を何度か繰り返します。
 粋な縞柄で知られる、松阪木綿。実は松阪市内に織元はなく、お隣の明和町でつくられていることはあまり知られていません。
 「藍を建てる」という言葉をご存じの方も多いはず。水に溶けない藍を発酵させ、染色ができる状態にすることを指し、色よい藍色に染めるためには、温度やアルカリ度などの管理は欠かせません。
 建てられた藍の中に、真っ白な糸の束を漬け、絞ってはまた漬け…。繰り返すうちに美しい藍色の糸が生まれます。こうして染め上がった糸は屋外干され、織機へ。松阪木綿の縞柄となって、人々を楽しませます。









2016年7月22日

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三重ある記について
 このコーナーでは、三重県の魅力を紹介します。釧路と三重は、北海道の名付け親で三重・松阪生まれの松浦武四郎(1818-1888)を縁に、地域間連携を始めています。
筆者プロフィール

下村 友惠(しもむら・ともえ)

三重県津市生まれ。皇學館大学文学部国文学科卒業。新聞記者を経て、フリーライター、地域コーディネーター、映像プロデューサー。月刊「旅の手帖」ライター。共著として『環境異変ー地球の悲鳴が聞こえる』(2009年、共同通信社)など
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