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The Association of Small Business Entrepreneurs in Hokkaido
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三重ある記
 
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その20
『サンマの銀すだれ』 熊野市

ishigami
 澄んだ青空の下、寒風に揺れるサンマがキラリ。熊野市の世界遺産、七里御浜でサンマの丸干しづくりがピークを迎えています。
 七里御浜は熊野古道の浜街道として、巡礼者が歩いた場所。潮風と日差しが干物づくりに適しており、浜の一角に設けられた作業場では、近くの漁港で水揚げされたサンマの尻尾を紐で縛り、竹ざおにかけていく作業が続けられています。
この地方では、ずらりと吊るされたサンマをすだれに例え、「銀すだれ」と呼んでいます。  保存食のため、脂をすっかりと落とした堅めに仕上げるのが熊野風。3日ほど干せば、方言で「かんぴんたん」と呼ぶ、それは堅い立派な銀すだれに変身します。

 
2012年12月28日

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三重ある記について
 このコーナーでは、三重県の魅力を紹介します。釧路と三重は、北海道の名付け親で三重・松阪生まれの松浦武四郎(1818-1888)を縁に、地域間連携を始めています。
筆者プロフィール

下村 友惠(しもむら・ともえ)

三重県津市生まれ。皇學館大学文学部国文学科卒業。新聞記者を経て、フリーライター、地域コーディネーター、映像プロデューサー。月刊「旅の手帖」ライター。共著として『環境異変ー地球の悲鳴が聞こえる』(2009年、共同通信社)など
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