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The Association of Small Business Entrepreneurs in Hokkaido
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三重ある記
 
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その210
『「ゲーター祭」の「モローモ」』  神島 

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  小ぶりのミカンの上に四角く切ったワカメを乗せ、茅で縛った「モローモ」。
 鳥羽の離島、神島で年越しに執り行われる奇祭「ゲーター祭」で島の家々に配られます。
 その名も不思議なゲーター祭は、大みそかの夜、白装束の若衆がグミの木の枝を束ね、直径2メートルほどの「アワ」と呼ぶ輪をつくり、元旦の明け方、男たちが長い女竹の先に紙矛をつけたものでアワを突き、空高く刺し上げ、本物の太陽が顔を出すと同時に、アワを地面に叩き落とす、というもの。
 モローモは祭りが近付くと、島の老人たちが集まってこしらえます。
 ゲーターもモローモも、言葉の起源は定かではありませんが、島の人々によって受け継がれている大切なお祭りです。
















2017年1月20日

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三重ある記について
 このコーナーでは、三重県の魅力を紹介します。釧路と三重は、北海道の名付け親で三重・松阪生まれの松浦武四郎(1818-1888)を縁に、地域間連携を始めています。
筆者プロフィール

下村 友惠(しもむら・ともえ)

三重県津市生まれ。皇學館大学文学部国文学科卒業。新聞記者を経て、フリーライター、地域コーディネーター、映像プロデューサー。月刊「旅の手帖」ライター。共著として『環境異変ー地球の悲鳴が聞こえる』(2009年、共同通信社)など
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