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The Association of Small Business Entrepreneurs in Hokkaido
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三重ある記
 
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その233
『いただき』   熊野市

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  熊野地方に古くから伝わる、市木木綿。鮮やかで粋な縞柄が特徴です。
 この市木木綿を扱うお店の一角に、ドーナツの形をした謎の物体が飾られています。
 これは「いただき」といって、頭の上に乗せ、その上にかごなどを乗せる道具。ひと昔前は急峻な山の仕事や、海産物を運ぶ際に特に女性が使っていたそうです。
 藁を詰め込み、丈夫な木綿で幾重にも巻くようにしてこしらえられた、いただき。
 今では作り方を知っている人も少なくなったそうですが、「これを知っていれば熊野人」といえるほど、熊野の熟年層には常識のものなのです。








2018年1月26日

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三重ある記について
 このコーナーでは、三重県の魅力を紹介します。釧路と三重は、北海道の名付け親で三重・松阪生まれの松浦武四郎(1818-1888)を縁に、地域間連携を始めています。
筆者プロフィール

下村 友惠(しもむら・ともえ)

三重県津市生まれ。皇學館大学文学部国文学科卒業。新聞記者を経て、フリーライター、地域コーディネーター、映像プロデューサー。月刊「旅の手帖」ライター。共著として『環境異変ー地球の悲鳴が聞こえる』(2009年、共同通信社)など
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