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The Association of Small Business Entrepreneurs in Hokkaido
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三重ある記
 
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その28

『引作(ひきづくり)の大楠』 御浜町

 御浜町の引作神社にある大きなクスノキ。樹齢1500年と伝えられるこの木は、県の天然記念物に指定されています。
 高さはおよそ49m、幹の周りは16m。40m四方に枝を広げる隆々とした姿は、遠くからも確かめることができます。
 実はこの大楠には、過去に一度、伐採の危機がありました。明治44年、周辺の木々と共に伐採される計画を知った博物学者南方熊楠が、俗学者で当時の内務官僚だった柳田国男に伐採を取りやめるよう書簡を出し、難を免れたのです。
 数々の物語を経て、今なお人々を温かく見守るクスノキ。熊野に暮らす人たちの誇りでもあります。




 
2013年3月1日

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三重ある記について
 このコーナーでは、三重県の魅力を紹介します。釧路と三重は、北海道の名付け親で三重・松阪生まれの松浦武四郎(1818-1888)を縁に、地域間連携を始めています。
筆者プロフィール

下村 友惠(しもむら・ともえ)

三重県津市生まれ。皇學館大学文学部国文学科卒業。新聞記者を経て、フリーライター、地域コーディネーター、映像プロデューサー。月刊「旅の手帖」ライター。共著として『環境異変ー地球の悲鳴が聞こえる』(2009年、共同通信社)など
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