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【随 筆】 『デンマークからの客人』
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【釣りを楽しむビヤーネ・フリース氏】
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(株)藤プリント 専務取締役 水口 吉朗 (釧路支部会員) |
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先日、デンマークからの客人がありました。 ビヤーネ・フリースといい、フライフイッシング界(毛針の釣り)では世界的に有名なバンブーロッドビルダー(竹竿職人)です。彼の作るロッドは1本最低でも3,500ドル以上の値が付いているのにもかかわらず、世界中から注文が殺到し、手に入るのは早くても1年半後なのです。 今回は「北海道で雨鱒(アメマス)を釣りたい」というのが来釧の理由です。
日本酒好きという彼と末広で食事をする機会もあり、楽しい時間を過ごすことが出来ましたが、驚いたのは彼をサポートしてきた東京の友人3人が、みんな英語を話せるということでした。長年つきあっていながら全く知らなかったので、ただただ感心するばかりでした。それぞれが別の業種業界ではありますが、彼らのビジネスは常に世界に目が向けられているようです。 いざビジネスとなると東京人はやっぱり手強い、と感じました。
さて、そのフリース氏は「自分の釣りは、魚と出会うまでのプロセスをいかに楽しむことが出来るか。」が大切であり、特に重要なのは「結果ではなく、いかにその過程に喜びを見いだせるか」と話されました。要するにちょっとした事でもそれを楽しんで、感動したほうがお得でしょう、と言うことです。これは普段の生活でも同じですね。
魚が釣れないと逆にストレスになってしまう自分は…反省。
では、そのプロセスを説明しますと、まず… どこに目的の魚が居るのか見つける〜どんなフライ(疑似餌)をつかって釣るのか考える〜釣るための道具を選ぶ又は購入する〜それらを全体的に時には科学的に分析、情報収集をしながら準備を進める〜現場に行く〜釣り上げる、または取り逃がす。 これって営業活動と同じ? あれ、もしかして婚活も同じ??
最後にフリース氏に釧路の感想を伺ったところ「グレイト!」と明るい返事が返ってきました。世界的に誇れる自然環境と釣り場の豊富さと言うことです。 いま、日本全国はもとより、世界中から釣りのためにわざわざ釧路に多くの人が来ます。 私たちは、実はそんなすばらしいマチに暮らしているのです。
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