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The Association of Small Business Entrepreneurs in Hokkaido
〜私たちは地域の発展と人間尊重の経営を目指す経営者集団です〜


 【随 筆】 「『いのち』のリレーションと結婚式」
      

 

 

(株)トップオブ釧路 代表取締役 藤井 芳和 (釧路支部会員)

 

 先日、我が家で小学2年生になる娘が一冊の絵本を声を出して読んでいた。何気なくその内容を聞いていると、「いのち」について書かれていた。それは、今、自分がこの世に存在しているのは、まず自分の両親がいて、またその両親にも両親(子供からみると祖父母)がいてまたその両親にも・・・つまりご先祖様の誰ひとり欠けても自分は生まれてこなかったというものだった。「あっ、そういうことか」と感じながら、その後、このことが頭のどこかに引っかかっていた。


 ある日、仕事中にふと思ったことは、結婚する新郎と新婦はそれぞれのご両親とご先祖様が誰ひとり欠けることなく繋がってきたことによって存在し、たまたま、ご縁があって出会い結婚することになった。おふたりは、機会に恵まれれば今まで繋がってきた「いのち」をまた新たに繋げていくことになるわけで、「結婚」は、相互の愛情感を形にするということもあるが、「いのち」を繋げていくことの意味合いもあるんだとその時つくづく感じた。


 当社の事業に婚礼事業があり、昨今は入籍はするけど式や披露宴は行わないという傾向もあるようだが、「いのち」を繋げていくことが、幾つか考えられる夫婦としての役割のひとつであるならば(その機会があればという前提ですが)、挙式は、その「夫婦」を実感していただくものであり、せめて挙式だけでも、どんな形式でもいいので行っていただきたいと思うし、またお客様にそう思っていただくための活動も重要であり、事業の使命のひとつかもしれない。それならば、釧路地域の1年間の婚姻届数(約1000件)の挙式率100%を目指し、「いのち」のリレーションが途切れることなく、さらにそこからたくさんの「いのち」の枝分かれになるよう婚礼事業を取り組んでいきたいと思う。


 

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