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The Association of Small Business Entrepreneurs in Hokkaido
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三重ある記
 
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その62
『明治期の豊田織機が織る伊勢木綿』 津市一身田 

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 轟音を立てているのは明治時代に導入された豊田織機。ここは津市一身田にある臼井織布。伊勢木綿の唯一の織り元です。
 臼井家は江戸時代の中ごろに紺屋を始め、明治の初めごろには織り機を並べて近くの人たちに機を織ってもらうようになったそう。その後、現在も活躍しているこの織機を買い、伊勢木綿を織り続けています。
 もちろん、この織機は今は生産されていません。どんな小さな部品でも取り置いて、機械に不具合が出るたびに、9代目になる社長自らが修繕しています。
 織機が生み出す伊勢木綿の柄は多種多彩。こちらも、明治期から受け継がれた縞帳を元に糸を配色しています。明治の伝統がそのままに生きる、伊勢木綿はそんな織物です。








2013年11月22日

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三重ある記について
 このコーナーでは、三重県の魅力を紹介します。釧路と三重は、北海道の名付け親で三重・松阪生まれの松浦武四郎(1818-1888)を縁に、地域間連携を始めています。
筆者プロフィール

下村 友惠(しもむら・ともえ)

三重県津市生まれ。皇學館大学文学部国文学科卒業。新聞記者を経て、フリーライター、地域コーディネーター、映像プロデューサー。月刊「旅の手帖」ライター。共著として『環境異変ー地球の悲鳴が聞こえる』(2009年、共同通信社)など
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