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The Association of Small Business Entrepreneurs in Hokkaido
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三重ある記
 
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その6

『華やかな品格 伊賀組紐(いがくみひも)』 伊賀市

matsusakasyounin

 絹糸の交わりが生む伝統の美「伊賀組紐」は国指定伝統工芸品。その起源は古く、奈良朝時代に遡るともいわれますが、明治中ごろから本格的な地場産業として発展しました。
 絹糸の玉を操り、複数の糸を組む。工芸士が高台と呼ばれる台に座り、魔術師のようなしなやかな手さばきで、糸玉を交差させ、へらで軽くトントンと叩いては組目を整えます。一見、簡単そうに見えますが、何十種類もの糸から千差万別の美しい模様を組み上げるには、鍛え上げた技と勘が求められます。
 組紐の多くは帯締めになります。この地で生産される帯締めは全国生産の90%を占め、京都の舞妓からの注文もあるといいます。
 華やかな品格は伊賀人の誇り。最近では携帯ストラップや、ジーンズにあしらうなど、時代に合った使途も広がっています。


2012年9月21日


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三重ある記について
 このコーナーでは、三重県の魅力を紹介します。釧路と三重は、北海道の名付け親で三重・松阪生まれの松浦武四郎(1818-1888)を縁に、地域間連携を始めています。
筆者プロフィール

下村 友惠(しもむら・ともえ)

三重県津市生まれ。皇學館大学文学部国文学科卒業。新聞記者を経て、フリーライター、地域コーディネーター、映像プロデューサー。月刊「旅の手帖」ライター。共著として『環境異変ー地球の悲鳴が聞こえる』(2009年、共同通信社)など
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