その6
絹糸の交わりが生む伝統の美「伊賀組紐」は国指定伝統工芸品。その起源は古く、奈良朝時代に遡るともいわれますが、明治中ごろから本格的な地場産業として発展しました。
絹糸の玉を操り、複数の糸を組む。工芸士が高台と呼ばれる台に座り、魔術師のようなしなやかな手さばきで、糸玉を交差させ、へらで軽くトントンと叩いては組目を整えます。一見、簡単そうに見えますが、何十種類もの糸から千差万別の美しい模様を組み上げるには、鍛え上げた技と勘が求められます。
組紐の多くは帯締めになります。この地で生産される帯締めは全国生産の90%を占め、京都の舞妓からの注文もあるといいます。
華やかな品格は伊賀人の誇り。最近では携帯ストラップや、ジーンズにあしらうなど、時代に合った使途も広がっています。
『華やかな品格 伊賀組紐(いがくみひも)』 伊賀市
絹糸の交わりが生む伝統の美「伊賀組紐」は国指定伝統工芸品。その起源は古く、奈良朝時代に遡るともいわれますが、明治中ごろから本格的な地場産業として発展しました。
絹糸の玉を操り、複数の糸を組む。工芸士が高台と呼ばれる台に座り、魔術師のようなしなやかな手さばきで、糸玉を交差させ、へらで軽くトントンと叩いては組目を整えます。一見、簡単そうに見えますが、何十種類もの糸から千差万別の美しい模様を組み上げるには、鍛え上げた技と勘が求められます。
組紐の多くは帯締めになります。この地で生産される帯締めは全国生産の90%を占め、京都の舞妓からの注文もあるといいます。
華やかな品格は伊賀人の誇り。最近では携帯ストラップや、ジーンズにあしらうなど、時代に合った使途も広がっています。
2012年9月21日
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